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 Vol.53 ツールの比較レポート No.4 マルチツールを使っての感想

 

     これまでに、4回に渡りSさんの スーパーツール300 をメインに機能の比較レポートを

  お届けしてきましたが、 最後にSさんよりご要望のありましたコメントもご紹介します。

 弊社では、この様な愛用者の皆様のご意見やご要望も次なる製品作りに反映出来るよう

 にお待ちしています。(写真は全てスーパーツール300です)

 

     震災後 PST があまりにも具合が良かったので、その後さらに良いマルチツールが欲

 しくなり幾つかのモデルをショップで見せて頂いたり、 実際に購入して使用してみたりして

  今までに気付いたことを最後にお知らせできればと思います。

  まずは、G社のマルチツール。  このモデルは、当時何かと PSTと比較されることが多

 かったと思いますが、いくつかの問題があり愛用にはいたりませんでした。一番困ったの

 は栓抜きがまともに使えない事です。 大規模な災害の場合は世界中から救援物資が届

 きます。 飲料水も例外ではなく普段は目にかかることのない国のものも届きます。そして

 それらはビン入りで栓抜きがないと駄目です。もちろんマルチプライヤーなので多少無理

 をすれば何とかなりますが、 短時間に数をこなすのは無理です。やはりしっかりとした栓

  抜きが必要です。初期モデルのみの欠陥かと思いましたが、そうではないようです。 

栓抜き

缶切り

ウェーブエッジ

  また缶切りも押し切りで、慣れていない人間に貸すと問題になります。ここ日本ではミネ

  ラルウォータ―はペットボトル入りで、缶詰はプルトップが主流ですが、海外からのものに

  はまだまだ栓抜きと缶切りが必要です。 これらが使いにくいのは考えものです。

  さらにプライヤーのワイヤーカッターカット部は、 見た目と違い強度が不足しています。

 PSTで問題無く切断できた鋼線を切るとあっさり刃が変形し、プライヤーの開閉に支障が

 出る状態になってしまいました。 また、 表面の仕上げはマット仕上げで上品なのですが、

 汚れをふき取りにくく、錆びをよびやすいようです。

  ただウェーブエッジの出来については流石です。 非常によく切れ、切断面も綺麗です。

 これは断面形状もあると思いますが、 独特の刃付けによるものと思います。 多くのメー

 カーがスパイダルコと同じ刃付けをしていますが、これは違います。

    流石、名門と感じます。 

  次に AL社4*4ツール。 これは購入時に分かっていた事ですが、 やはり収納され

 ている機能が少なすぎました。 我慢できるかと思ったのですが駄目でした。 まあ、別名

 がEODツールなので仕方がないですが栓抜きも缶切りもない。ドライバーも申し訳程度。

 自己主張するプライヤーもワイヤーカッター部は意外と短い。ペンチにおまけが付いてい

  ると言うのが正解でしょう。これは私の選択ミスです。ミスついでに言えば機能の割に重

  いのも考えものと思います。機能、強度に釣り合う重さが有ると思うのです。 

ワイヤーカッター

グローブをはめての操作

右端がりーマーです

  最後は V社のもの。これは個人的に PST に負けないくらい良いと感じてます(やや重

 いですが)。 ただしオープン時に必ず両手で開けなくてはならないのは、 大きなマイナス

 (私の PSTは螺子を緩めて片手で開閉できるようにしています)。 ロープをつかんでいる

 時に困ってしまう。

  また各種ブレードのロック機構もよく考えていると思いますが、グローブをはめている状

  態でも簡単にロック解除が出来るように、もう少し解除の部品を大きくしてほしいなと思い

  ます。その他の各ブレードについては、流石ツールナイフの名門で文句のつけようがない

  です(ちょっとだけあったりしますが)。  

  他にも店頭で見せて頂いて購入にいたらなかったものもいくつかあります (その時点で

  分かる問題点が我慢できなかった)。PST の改良点は、まずグローブをはめていても片

 手で簡単に解除できるロック。 欲を言えば大きな力がかかって、ロックが噛んでしまった

 場合でも強制的に解除できるようにロック機構が外部からわかること。 搭載する機能の

 種類は、最低PST と同程度とすること。 

  またりーマーの形状を少し見直してくれるとうれしいです。屋根に登ってブルーシートを

  かけるとき、 仮設テントを張るとき等にロープを使うのですが、固い結び目を解くときにい

  つも苦労します。もうすこし大きくロックがあれば随分使いやすいと思います。でもV社

  りーマーのように砥ぐ必要はありません。 あれは鋭すぎてロープが傷みますから(現状

  で丁度良いです)。

鑢(やすり)

ウェーブエッジ

鋸(のこぎり)

    鑢(やすり)はV社をお手本にしていただけるとうれしいです。 V社の物は、よく出来て

  いて金鋸の代わりも出来ます。鑢自体の質は良いだけにこの点は残念です(焼きの入っ

  ているモーターのシャフトを削れるくらい質は良いのですから)。

  そしてウェーブエッジと鋸を追加して欲しい。 通常のエッジで切り難い物もありますし、

 ちょっとした工作が(避難所で棚を作りました)必要になることもあるので。

  ツール全体の仕上げは良く磨いて鏡面状にして欲しいです(現状と同じ)。理由は二つ。

 一つは汚れを落としやすいということ。 二つ目は、錆びにくくなること。災害現場ではメン

 テナンスが出来ないので汚れてもぬぐう程度ですし、濡れている状態でケースに収納す

 ることもよくあります。マット仕上げだとステンレスでも簡単に錆びてしまう。

         

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