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モニターレポート

  1. 救助用ボートの整備とCRUNCH

救助用ボートの整備とCRUNCH

私はライフセービングをしており、その中でもIRB (Inflatable Rescue Boat)という救助機材を専門的に扱っています。
IRBは、2ストローク25馬力の船外機を使用する膨張式救助用ボートです。

海水浴場では、動力船という特性から広範囲における洋上での監視や、強風時の救助対応に使用する機会が多く機動力に優れた救助機材として活躍しています。
また、大型スポーツイベント等の会場での水上監視救助としての役割も増えています。
全国消防機関には1,600艇ほど配備されており、近年増加傾向にある水災害に対応する、携行性、収納性に優れた救助資器材として使用されています。

メインフィールドである海水浴場は、海水や砂にさらされる環境での使用機会が多い現場活動です。今までレザーマン製品は使用したことはありませんでしたが、ステンレス製の精度の高い工具としてのイメージと信頼感がありました。
海上への携行を想定してCRUNCHのモニターへ応募しましたが、今回は陸上での船外機メンテナンスに使用してみました。

頻度が高い作業の一つが、スパークプラグの付け外しです。
本来はプラグレンチを使用するべきですが、レザーマンの強みである「想定外の事態に対応する」を確かめるべく、応急的に使用できるかどうかのテストを行いました。
バイスプライヤーの機能があるクランチでは、専用のプラグレンチに比べると、固定の調整に気を使わなくてはならないものの、プラグもなめることなく扱えました。

また、燃料フィルタを付け外しするためのナットも、問題なく扱うことができました。
アイドリングの調整にはプラスドライバーを使用します。
手元の道具一つで次々に作業に移れるというのは、効率が良いなと感じました。

普段の作業では、プラグレンチ、ドライバー、プライヤー、といった数十種類の工具類を、使用頻度が高いものから低いものまで一式工具箱に揃えています。手元に全て揃えておくことがベストではありますが、状況によってはこの中から工具を選別して携行する必要もあります。

アンカーを扱う機会もありますが、シャックルの締め込み、ロープの切断も波刃ナイフのため、見た目以上の切れ味でスムーズに行えました。

CRUNCHは特性上先端が比較的大きいので、専用工具でないと扱えない箇所もあります。
もしくは、先端の細いWAVEやSURGEならば対応できるのかもしれません。
これ一つで全ての作業をまかなえるということはありませんが、携帯性に優れているので、船内の限られたスペースにも持ち込めるのです。
遠征にも携行しやすいところが魅力だと思います。

冒頭でもご紹介したように海水や砂にさらされる環境での使用機会が多い活動なので、資器材は水分や錆に強いということが必須となります。
レザーマン製品を実際に使用してみて、防錆に優れたステンレス製であり、堅牢な工具として信頼できるものだと確信しました。

レポート対象ツール: CRUNCH (クランチ)