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モニターレポート

  1. 自然環境調査で

自然環境調査で

私は自然環境調査を職業としています。
自然環境調査といってもあまり馴染みのない職業だと思いますが、道路やダムとの建設、河川の改修などを行う際に、その場所に生息している動植物(私の場合は鳥類)を調べるのが主な仕事となります。
多い時は年間150日ほどフィールドで調査をします。
鳥の調査は、双眼鏡や望遠鏡を使った調査がメインになりますが、私の場合は木に登って巣を調べたり、樹上や林道沿いにカメラ等を設置することもあります。

今回は樹上作業時におけるLEATHERMAN WAVEの使用例を紹介します。
私が考えるフィールドで使用する道具の条件は「多少無理が利く道具」であるということです。
フィールドで使うツールは時として「想定以上の力」をかけてしまったり、「想定外の機能」を必要とするシチュエーションがあります。
マルチツールである LEATHERMAN はそんなシチュエーションで、なくてはならないアイテムの1つです。

樹上作業と聞いてどうやって登るの? と思う人もいるかと思います。
重機や大きなハシゴは山の中に持っていけないので樹上までのアプローチは、「ぶり縄」や「SRT」といった手法で木に登ります。
今回の作業は鳥が飛来する前の設置だったので雪の中で行いました。
作業をしていて感じた事ですが、 手袋をはめたままでの作業、片手でのナイフの繰り出し、各パーツのロック機能は実用性が高いです。

摘む、回す、捻じる(つまむ、まわす、ねじる)

木登りに使用する安全環付きカラビナは、木の皮等が隙間に入って安全環がロックしてしまうことがあります。
また、雪崩捜索用のプロープを樹上では孫の手として使用することがあり、カラビナ同様にネジを締めすぎてロックした場合は、プライヤーを使えば簡単に解除できます。

樹上でカメラ等の台座を固定する際には、番線や結束バンドを使用します。
これらもプライヤーを使っての作業となりますが、 細かい隙間での作業や想定以上の力がかかる場所でも期待通りの働きをしてくれます。

LEATHERMANはプライヤーばかりに目がいきがちですが、ノコギリ、波刃ナイフも樹上作業には無くてはならない機能です。
太い枝の伐採は行いませんが、枯れた枝(2-3cm)の切断には十分な切れ味を発揮します。
また、波刃ナイフはロープの切断に重宝します。

鳥の調査に三脚は欠かせません。
林道を長いこと走っていると、たまにはネジが緩んだりしていることがあります。そんな時もLEATHERMANの出番です。
WAVEのドライバーは複数の大きさが装備されているので、たいていのネジのゆるみは補修できます。

今回のレポートを書くにあたりLEATHERMAN製品への要望も考えてみました。
高所での作業で使用頻度の高い、「ヒモ取り付けリング」がもう少し使いやすい位置に配置されると良いなと感じました。
ツールとしての基本性能が高いので、長く使って消耗した部品の交換ができると魅力的です。
また、私にとっての使用頻度の高い機能(六角レンチや水準器)をカスタマイズできるような商品があってもいいのではないでしょうか。

日々のフィールドに、三脚のストーンバッグの中に、私にとってLEATHERMANは欠かせないアイテムの1つです。