モニターレポート

  1. 大学のロボット製作サークルから

大学のロボット製作サークルから

私は福岡県の某工業大学でロボット製作サークルに参加している者です。
このサークルの中で私は工作班長として、主にロボットの設計・工作を行っています。
現在は、昨年のNHKロボコンの課題であるピラミッド建設ロボットを製作しています。

さて、今回レビューするのは Super Tool 300です。
まずはボルトの取り付けです。
キャタピラーのプーリーを固定するボルト(約20mm)を取り付けてみました。
難なく取り付けられ、直径12mm(12M)のばねワッシャ—の強力な反発にも耐えました。
前回まではかなり大きめなモンキーレンチを使っていたのでこれだけでも工作時間を軽減できます。

ボルトの取り付け

センサーの取り付け

次に、センサーの取り付けです。
今まではプラスドライバーを工具室に取りに行き、それから取り付け作業を行っていましたが、ツールの中のドライバーで取り付けてみました。
M3(3mm)の比較的小さいねじの取り付けなので正直不安だったのですが、 無事に取り付けられました。
また、力を入れての作業をしなければならない個所では下記の写真の様に90度で締め付けを行いました。
ツールすべてにロック機構があるの作業中にドライバーが倒れることなく作業できました。

角度90度での作業

また、SuperTool 300の特徴である、ワイヤーカッターの試験も行ってみました。
とりあえず、床に転がっていたリベットをはさんでみると。。。ググッ、キィーン・・・・あっという間に切断されました。
次に、M3ねじを同様にはさみ、力を入れると、グニャって感じで切断されました。
こんな感じで番線やワイヤー(自転車のブレーキワイヤー)とか、色々切ってみましたが普段使う材料はほとんど切断できました。

ワイヤーカッターで切断

切断した番線やブレーキワイヤー

下記の写真は、酷使したワイヤーカッターの先端部を光学式工具顕微鏡(倍率:200倍)で見たものです。
しかし、使用前のデーターを取り忘れ数値的比較(チッピング/umなど)は不可能になってしまいました。

作業後のワイヤーカッターのエッジ拡大写真

今回、初めてレザーマンツールを使用してみましたが、かなり実用的なツールだとわかりました。
このレポートでは書けませんが、ヤスリも目がしっかり立っており使いやすかったです。
また、携帯用ポーチにはポケットが別に3箇所付いており、タイラップや番線、鉛筆などの小物の収納に便利でした。
ただ一つ思ったのが、ナイフ、ドライバーなどの機能を使う際、毎回ハンドルを開く必要があり、少々手間取る気がしました。
それを除けば満点に近いツールだと思いました。
今回モニターに選んで頂きありがとうございました。